ポトリ

きょうは、久しぶりに晴れたので、日光浴がてら夫と出かけました。
旭川市の隣町、東川町というところに「北の住まい設計社」という家具の工房があります。
このあたりではなかなかお目にかかれないオシャレな小物などが売っています。
静かなところなので、体調がすぐれない私でも楽しめるところなのです。

そこで、素敵な絵本と出会いました。
辻信一さんという方が監修された「ハチドリのひとしずく　いま、私にできること」です。
南アメリカの先住民に伝わるお話だそうです。

内容はたったの１７行。

森が燃えていました

森の生きものたちは
われ先にと
逃げて
いきました

でもクリキンディという名の
ハチドリだけは
いったりきたり
くちばしで水のしずくを一滴ずつ運んでは
火の上に落としていきます

動物たちがそれを見て
「そんなことをして
　いったい何になるんだ」
といって笑います

クリキンディは
こう答えました

「私は、私にできることをしているだけ」

結末は語られていません。
このあと、火は消えたのか。動物たちは協力したのか。
はたして人間はどうしたのか。クリキンディはどうしたのでしょうか。

絵本のコンセプトは、環境問題を考えようというものです。
環境に対して、何か出来たらそれを「ポトリ」という単位で数えます。
例えば、
「テレビを見る時間を１日３時間減らす・・・・１日１．２ポトリ」というふうに。

わたしは、環境問題とは別に、この本から人生の歩き方のようなものを教わった気がします。
わたしはいま、病気をしていて職場復帰の真っ最中です。
体が思うように動かないこと、気持ちばかりが焦ること、職場の役に立てないこと、
いろんなことに悩みながら一歩一歩歩いているところです。
つまづくことも、もちろんあります。（というか、つまづいてばかり）
でも、クリキンディのように
「私は、私にできることをしているだけ」と言えたら素敵ですよね。
無理をする必要も、見栄を張る必要もないんです。

ももと暮らし始めてから、鳥関係でいろんな本を読んだり
いろいろな方のブログを拝見したり、コメントをいただいたり
そうしているうちに、ずいぶん世界が広がりました。
まぁ、ももは「私にできることをしているだけ」なんでしょうけど。

ポトリ！

気がついたら準決勝まで残ってました。ひえ〜！！
しかも対戦相手はあの「おぴ〜」ちゃんです。なんということでしょう・・・。

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